【授与対象および選考理由】
吉嶺 明人(タラソネットかごしま)
「海洋深層水とその資源利用に関する社会啓蒙活動」
吉嶺 明人氏は、南日本新聞社在職中の 2002年2月から1年間をかけて特別企画「タラソ(海)新世紀の恵み」を5部構成で51回連載している。連載では、海洋深層水の多様な資源性とその再生性に着目して、具体的な資源性や利活用から、第5部の共生では、安全性や環境への影響まで論じ、海洋深層水とその資源利用にいたる幅広い分野を分かりやすく解説したものである。この内容は、海洋深層水の資源とその利用を大局的に分かりやすく解説したものであり、極めて卓越した実績と評価できる。吉嶺氏は、上記の企画で取り上げた内容をさらに広げ、深めるとともに、その後の各方面の展開を精力的に取材され、その内容を2009年5月から「かごしまタラソニュース」として季刊で公表している。他にも広く一般に海洋深層水の魅力を周知される記事を執筆されている。一方、海洋深層水利活用の意義を含め、海の可能性をテーマにした講演活動も続けられている。以上、吉嶺氏は、海洋深層水とその資源利用についての社会啓蒙活動で尽力され大きな役割を果たしていると高く評価され、特別功労賞に十二分に値するものと評価した。
右から、大塚 耕司 氏(大阪府立大学大学院人間社会システム科学研究科)、
髙橋会長、吉嶺 明人 氏(タラソネットかごしま)
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