掲載日:2008年1月

 ■推薦図書-3
1)書名 海のミネラル学−生物との関わりと利用−
2)著者名 大越健嗣編著
3)出版社 成山堂書店
4)発行年月日 平成19年4月8日
5)販売価格 2,600円
6)簡単な書評または
 書籍紹介
本書は,「海のミネラル」というキーワードを緩やかなくくりとし,多岐,多分野にわたる執筆陣の共著で構成されている.各章が独立して完結した内容となっていて,どの章からでも読み進めることができる.なかでも第1章は,筆者が元高知県海洋深層水研究所長の谷口道子氏で,海洋深層水を取水している各地の水塊構造や水質について詳しく述べられている.水塊構造については,室戸,富山,静岡,羅臼,久米島が例に挙げられ,水質については,本書のタイトルとなっているミネラル成分に関して詳細なデータが掲載されている.これだけのデータがコンパクトにまとめられたものはこれまでになく,データブックとしても有用な本であるといえよう.とはいえ,重厚な内容だけではなく,編者が世界を旅して見聞きした面白いネタを,コラム「ミネラルの旅」として所々に囲み記事で紹介されており,ちょっとしたトリビア本ともなっている.海洋深層水とはどのような海水かを知りたい人,水や食品の安全,安心,健康に興味を持っている人,海のミネラルの雑学を身につけたい人,などにお勧めの一冊である.
(文責:大塚耕司)


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